「ルパン三世/カリオストロの城」ゴート札考https://t.co/rxcpmnqkwf
>ゴート札産業はすごいと思うのは、印刷に少しでも関わっていたらわかると思うけど、クオリティと大量生産のバランスである。— yousuké@ビースト戦士 (@yt00k) November 20, 2020
ルパン三世 カリオストロの城は、1979年12月15日に公開された、
モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』の劇場映画第2作。
宮崎駿の映画初監督作品としても有名で、名作とわれていますが、
映画の冒頭のシーンで、ルパンと次元の二人がモナコの国営カジノの大金庫から大金を盗み出しますが、
それが真券同然の精巧さで知られる幻の偽札「ゴート札」であることに気づきます。
そしてゴート札とわかったルパンは札束を撒き散らすように捨ててしまい、
ゴート札を次の標的に定めて、その出処と疑われているヨーロッパのカリオストロ公国に向かうと言う、とても印象的なシーンがありますが、
このゴート札とは一体何か?
また、由来や実在するのかについても考察しました。
カリオストロの城に出てくるゴート札とは何?
それではゴート札とは何かを調べてみました。
極めて精巧な偽札
僕がこう感じたのは、
ルパン三世のカリオストロの城の影響が強いんだと思うゴート札。本物以上の品質ってね pic.twitter.com/02PYAtPOwN
— のすてぃも (@nosutimo) June 16, 2021
ゴート札は、カリオストロ公国が製造している“幻”とまで評される偽札。
かつて本物以上と称えられた代物で、
ヨーロッパの架空の小国カリオストロ公国が国家事業として秘密裏に製造。
カリオストロの城の地下にある巨大施設で、世界中の通貨を偽造していました。
偽札界のブラックホール
初めてBlu-rayでカリオストロの城を観てる。ゴート札の印刷機に松本零士メーター吹いた。40年気づかなかった! pic.twitter.com/2bILlumSr6
— 黒猫パパ/美プラRTAレビュー☄️🧪 ☃️🌲😈 (@kazukita1976) January 29, 2019
カリオストロ公国は世界最高レベルの造幣技術を誇り
「偽札界のブラックホール」と呼ばれ、400年もの間偽札製造の秘密を守るため、
中世の権力闘争や世界中の政府機関、情報機関、警察機関の捜査をかいくぐってきました。
劇中のルパンの台詞によれば、古くはブルボン王朝を破滅させ、ナポレオン軍の軍資金となり、1927年の世界恐慌の引き金となるなど、
中世以降の世界情勢の裏に常にその影を見せていたという。
ゴート札の「ゴート」の由来
「ゴート」とは英語で山羊の事だそうです。
向かい合ったヤギがカリオストロ家の紋章。
クラリスが受け継いだ指輪にもこの紋章が刻まれています。
よって、「ゴート札」は、「カリオストロ製の偽札」と言う意味なのではないかと言われています。
次元の「ウォンまであるぜ」の意味とは?
「ウォンまであるぜ」とはカリオストロ公国の偽札作りを見た次元の発言ですが
当時の韓国は国外にウォンを流出させてなかったので、
国外に出ること無く価値も低いので偽札を作る利点が見当たらなかったそうです。
「ウォンまであるぜ」韓国でしか使い道の無い紙屑まであるぜってことみたいですね
ゴート札は実在するのか
今日一日でカリオストロの城を4回は見たんですけど、今日になって初めて、最初のゴート札盗んでから撒き散らす迄の間のFIATの中に五エ門ちゃんがいることに気づいたんですけどみんな知ってた?私は知らなかった。五エ門ちゃんごめんね。
よく考えたら最初の仕事絶対に五エ門ちゃん居るはずなのにね..。 pic.twitter.com/vqfMPpiIvZ— 双葉氏 (@Nanocat22) September 28, 2020
そんなゴート札は実在するのか気になるところですが、
ゴート札は存在しておりません。
あくまで架空のお話であり、フィクションです。
ゴート民族と言う民族は存在していたそうですが、
貨幣に紙幣が使われる時代に純粋なゴート族は存在しなかったそうです。
また、「カリオストロの城」の舞台はリヒテンシュタイン公国がモデルになっていて、
この国は切手作りが盛んで印刷技術も優れていたそうです。
そして金融課税を低くして先進国の大企業の税金逃れ
「タックスヘイブン(税金避難地)」の代表国となったことでも有名で、
このような背景から連想し、宮崎駿がゴート札をストーリーに取り入れたのかもしれないですね。
指輪に書かれていたゴート文字とは
ゲルマン民族に属するゴート人の言語をゴート語とよぶそうで、
実際に歴史に残っている古代文字のこと。
ゴート族は、4世紀頃からローマ帝国が国土を拡大する際に立ち向かった民族
なお、指輪に書かれているゴート文字の形が実在のものか創作かは不明だそうです。
何が書かれていたのか?
カリオストロの城のゴート文字って、英語でヤギ(Goat)と掛詞になってるってコト? pic.twitter.com/x1yiDNLg5F
— 祐【ジブリ好き】🧅🥚 (@yyou_jbmpj) December 6, 2022
レストランで指輪を見ていたルパンが
指輪に書かれていた文字がゴート文字だと気づきます。そして
「光と影、再び一つになりて蘇らん1517年。年号はローマ数字」
と、読み解きます。
これは金と銀の指輪がひとつになることを示しているそうです。
そしてクラリスは家の言い伝えを思い出し、
「光と影を結び 時告ぐる 高き山羊の 陽に向かいし眼に 我を納めよ… 昔から私の家に伝わっている言葉です お役に立ちますか…?」
と言いました。
これは カリオストロ公国に伝わる謎を解くカギとなる言い伝えです。
書かれていた言葉の意味とは
高1の時世界史の授業で…
先生「とある有名アニメでゴート文字ってのが出てきてまして…(↓画像を映す)
れいさん「あー、カリオストロの城ですね
周囲「えっ…???
れいさん「えっ…?普通にわかるやつじゃないの?
ってことがあったのを思い出しましたおはようございます🐐れいです。 pic.twitter.com/5JaTCWLxMu
— れい (@lei_1467) July 12, 2020
時告ぐる高き山羊の陽に向かいし眼に我を納めよ
(高い時計塔の文字盤で山羊を向かい合わせにして指輪をはめ込む)
金と銀の指輪を合わせた時にそのつなぎ目に現れるキーワードでした。
最終的に時計台の針は罠になっていて、指輪をしたカリオストロ伯爵が圧死されてしまいました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「カリオストロの城」に出てくるゴート札やゴート語の
意味や実在するのかについて考察してみました
物語のフィクションとは言え、実に巧妙に作られた偽札ということがわかりました。
ルパンが札束を撒き散らすように投げ捨てたシーンはとても印象的でしたね。
ゴート札の「ゴート」は
山羊の事だそうで、紋章にも使われていたことから「カリオストロ製の偽札」ということがわかりました。
また、ゴート語は実際に歴史に残っている古代文字のことでした。
指輪に書かれていた文字の意味は、
ヤギの眼に指輪を合わせてはめ込むという事が書かれていました。
結局、欲望に支配された伯爵者は大時計の針に挟まれて死んでしまうという結末でしたね・・
色々考察していくと奥が深い映画ということがよくわかりますね。
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