「コクリコ坂」は、2011年に公開され、宮崎吾郎さんが監督を努めた事でも話題となりました。
高校生の松崎海(メル)と風間俊(かざま しゅん)との恋模様を描いた作品で、
映画版の時代設定は東京オリンピック前年の1963年の設定になっています。
そして「コクリコ坂」には原作があり、
1980年から「なかよし」で、全8話が連載されました。
2011年には、漫画を原作として映画化されましたが、映画と原作とでは時代設定や内容が違います。
今回は、原作とどこが違うのか?
海と俊は結婚するのか、結末はどうなるのかについても調べてみました。
コクリコ坂からのポスター見て、ファミクラに飾ってた直筆入りポスター思い出しちゃったよ🤣オレw(画像は再現) pic.twitter.com/tLkejv4XEt
— さゆ (@jxnv6) July 7, 2023
「コクリコ坂から」の映画と原作の違いについて
それではコクリコ坂からの原作との違いについて調べました
映画 | 原作 | |
時代設定 | 1963年(昭和38年) | 1970年代 |
海の性格 | 性格も真面目でしっかり者。純粋な女の子として描かれています。 | とても活発な女の子自分の意見もはっきり言える性格 |
カルチェラタンの有無 | カルチェラタン保全がメインのストーリー | カルチェラタンは出てこない |
学生運動 | カルチェラタンの取り壊しに反対していた | 賭けマージャンで負け、そのお金を取り戻す為の運動 |
海の恋愛の描き方 | 海は「兄妹でも好き」と言って俊一筋 | 不良と付き合い、ひどい目に合ってしまいます |
時代設定が違う:映画は1963年で原作は1970年代
【映画版】
映画版の時代設定は1963年(昭和38年)オリンピックの前年の年
【原作】
原作の時代設定は1970年代
映画ではなぜ1963年の設定なのか・・・
海の父親は、原作では船の遭難で亡くなっていますが
映画では朝鮮戦争で機雷に触れて亡くなっています。
映画で毎朝、海が庭に国際信号旗を揚げているシーンがありますが、
これは船乗りの父を偲んで掲げているそうです。
本作品が終戦から間もない時代の頃のストーリーを描いているのは
宮崎監督の思いもあったのかと思われます。
海の性格が違う
コクリコ坂から文化部部室のあるカルチェラタンの取り壊しを巡って男子学生たちによる反対運動があるんだけどその部室では学ランを着たメガネの男子学生が諸君!と叫んだりニーチェについて語ったりするオタクが沢山いてめちゃくちゃ好きでたまらないです pic.twitter.com/3kTJnARjmY
— 眠太郎 (@5YwY1Reb8qo9hog) August 21, 2020
【映画版】
映画版の海は、母が留学しているため、「コクリコ荘」で下宿の人や兄妹の食事を作り、家事もテキパキと1人でこなしています。
性格も真面目でしっかり者。純粋な女の子として描かれています。
【原作】
原作での海は、家事があまりできません。
いつも同じ魚料理を出し、祖母に嫌味を言われたりしています。
性格もとても活発な女の子として描かれています。
男の子を怒鳴りつけたりするシーンもあり、自分の意見もはっきり言える性格として描かれています。
原作を読んだあとに映画を見ると海のギャップに驚くかもしれませんね
カルチェラタンは原作には出てこない
コクリコ坂から文化部部室のあるカルチェラタンの取り壊しを巡って男子学生たちによる反対運動があるんだけどその部室では学ランを着たメガネの男子学生が諸君!と叫んだりニーチェについて語ったりするオタクが沢山いてめちゃくちゃ好きでたまらないです pic.twitter.com/3kTJnARjmY
— 眠太郎 (@5YwY1Reb8qo9hog) August 21, 2020
なんと映画のストーリーの中でも最も重要な「カルチェラタン」は
原作には1ミリも出てきません。
映画ではカルチェラタンの取り壊しに反対し、学生運動を行っていました。
原作で「カルチェラタン」が描かれていないのは、一番の驚きかもしれませんね。
学生運動の違い
原作で俊と水沼は制服廃止の学生運動をしていますが、
これは賭けマージャンで負けたため、そのお金を取り戻す為の運動でした。
新聞の売り上げでそれを穴埋めするため、水沼と組んで、様々な騒動を起こし、新聞の売り上げを伸ばす自作自演をしてました。
映画では真面目なイメージの俊でしたが、原作では賭けマージャンで負け、騒動を起こすという設定のギャップにびっくりしました。
海の恋愛の描き方が違う
コクリコ坂から内容も音楽も全て大好きやけど風間さんが海ちゃんのことさけるところがいつ観ても辛い…… pic.twitter.com/4DvF58Gte7
— もの (@monoo_9) January 25, 2023
【映画】
映画では海と俊の恋愛は真っ直ぐで、
2人が異母兄妹であることを知ってしまったあとでも
海は「兄妹でも好き」と言って俊一筋です。
【原作】
原作では海は俊のことを好きだけど別2人が異母兄妹であることを知ってしまった俊は海へ別れを告げます。
その後やけになった海は、不良と付き合い、ひどい目に合ってしまいます。
しかし、俊は海を放っておけず海を助けます。
恋愛の描き方も原作と映画では違っているのですね。
結末について
それでは気になる2人の結末について調べました。
海と俊は最後結ばれるのか?
コクリコ坂から見た!
青春って感じで好き♡
#コクリコ坂から
#ジブリ
私、風間さんが好き。血がつながっていても、たとえ兄妹でも、ずーっと好き pic.twitter.com/WE0bmxeHnQ— 限界ちゃん🥺 (@moumuridayo3) March 19, 2023
海と俊の最後については、原作も映画も同じで
異母兄弟ではないということがわかり、両思いという結末。
しかし、原作では少しだけその後について描かれていたそうです。
その後二人はお互いに意識しながら、俊は商船の大学に入学します。
海については描かれていません。
しかし、
「海はみんなにからかわれるくらい ニコニコしていたようです。風間さんのそばにいると、自然とそうなってしまうのです」
と、二人は幸せに過ごしているという記述がありました
ただ、打ち切り説があり最後は無理やりオチをつけたのでは?とも言われています。
原作も映画も結末は同じでしたが、二人が異母兄妹ではなかったことがわかり、海はやっと俊を心から愛することが出来ましたね。
二人は結婚するのかについて
海と俊が結婚するのかについては映画でも原作でも描かれてはいませんでした。
しかし、二人は異母兄弟で無いことがわかり、両思いなので
いずれ結婚するのでは?と思われます。
ただ、戸籍上ではまだ兄妹となっているため、戸籍を移さなければいけませんが、
メルの母親が「戸籍を移す必要がありそう」と言っていた事から、
戸籍を移し、その後結婚するのではないでしょうか?
やはり、二人が結婚して幸せになってくれると嬉しいですよね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コクリコ坂からの映画と原作の違いは?結末と結婚するのかについて考察しました。
コクリコ坂からの原作は映画と違って違った点がいくつかありましたね。
原作ではカルチェラタンは一切出てきませんでした。
学生運動は俊が賭けマージャンをしていて負けてしまったお金を取り戻すためだったそうで、映画との違いにびっくりでした。
また、海の性格も違っていて、原作のほうが少し活発な女の子として描かれていました。
結末については原作も映画も同じでしたが、二人が異母兄妹ではなかったことがわかり、
海はやっと俊を心から愛することが出来ましたね。
結婚についてはわかりませんが、やはり、両思いの二人が結婚してくれると嬉しく思いますね。
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